スマホ ルール

子どものスマホルール
楽しく安全に使うための約束
自分を守る力を身につけて、スマホをもっと楽しく、もっと安全に。
スマートフォンは、家族や友達と連絡を取ったり、調べものをしたり、動画やゲームを楽しんだりできる便利な道具です。
でも、使い方を間違えると、勉強や睡眠の時間が減ってしまったり、友達とのトラブルに巻き込まれたりすることもあります。
そこで大切なのが、スマホを使うときのルールです。
「好きなだけ使いたいのに、どうしてルールが必要なの?」と思う人もいるかもしれません。
この記事では、スマホルールが必要な理由から、家庭で決めておきたい約束、安全に使うための設定方法まで、分かりやすく紹介します。

なぜスマホのルールが必要なの?
スマホのルールは、みんなを困らせるためのものではありません。自分の時間や健康、大切な情報、そして自分や友達の心を守るためのものです。
スマホを使いすぎないため
動画を1本だけ見るつもりが、次々におすすめの動画を見てしまい、気づいたら1時間たっていた……。そんな経験はありませんか?
スマホには、楽しい動画やゲームがたくさんあります。そのため、自分ではやめようと思っていても、つい長い時間使ってしまうことがあります。
スマホを使いすぎると、次のようなことが起こるかもしれません。
- 宿題や勉強をする時間が足りなくなる
- 寝る時間が遅くなり、朝起きるのがつらくなる
- 外で遊んだり、家族と話したりする時間が減る
- 目や体が疲れてしまう
だからこそ、使い始める前に「何時まで使うか」「何分使うか」を決めておくことが大切です。
インターネットのトラブルから自分を守るため
インターネットには、楽しい情報だけでなく、うその情報や、子どもにはふさわしくない情報もあります。
また、ゲームやSNSなどを通じて、知らない人からメッセージが届くこともあります。
相手が本当はどんな人なのか、画面だけでは分かりません。
例えば、次のようなことには注意が必要です。
- 知らない人から届いたメッセージに簡単に返事をしない
- 名前、住所、学校名、電話番号などを教えない
- 写真や動画を送ってほしいと言われても、すぐに送らない
- 「お金をあげる」「プレゼントをあげる」という話を簡単に信じない
少しでも「おかしいな」「怖いな」と思ったら、返事をせず、家族など信頼できる大人に相談しましょう。
自分や友達を傷つけないため
スマホで送ったメッセージは、相手に直接話す言葉と同じように、人の心を傷つけることがあります。
冗談のつもりで送った言葉でも、相手は悲しい気持ちになるかもしれません。
また、友達の写真を勝手に投稿したり、誰かの悪口を書き込んだりすると、大きなトラブルにつながることがあります。
メッセージを送る前に、少し考えてみましょう。
「この言葉を、相手の顔を見ながら直接言えるかな?」
友達が嫌な気持ちにならないか考えてから送ることが大切です。
大切な情報を守るため
インターネットに投稿した写真や文章は、あとから完全に消すことが難しい場合があります。
友達だけに見せるつもりで投稿しても、スクリーンショットを撮られたり、ほかの人に転送されたりすることがあります。
一度広がった情報は、自分だけでは止められないこともあります。
自分や友達の写真、名前、学校が分かる情報などを投稿するときは、必ず家族と相談しましょう。
スマホのルールは、こうしたトラブルを防ぎ、自分で安全な使い方を考えられるようになるために必要なのです。

家庭で決めたい7つのスマホルール
スマホのルールは、家族が一方的に決めるのではなく、親子で話し合って決めることが大切です。
何でも禁止するのではなく、どうすれば安全に楽しく使えるのかを考えましょう。
ルール1 使う時間を決める
スマホを使う時間は、学校や習い事、宿題、睡眠などの生活リズムに合わせて決めましょう。
例えば、次のような約束が考えられます。
- 宿題や明日の準備を終えてから使う
- 使い始める時間と終わる時間を決める
- 長時間続けて使わず、途中で休憩する
- 寝る前はスマホを使わない時間をつくる
何時間まで使ってよいかは、年齢や生活習慣、使う目的によっても変わります。
大切なのは、毎日の生活に無理が出ないようにすることです。
ルール2 食事中や勉強中は使わない
食事中や勉強中にスマホを見ると、家族との会話や勉強に集中しにくくなります。
例えば、次のような場所や時間ではスマホを使わない約束にしましょう。
- 食事をしているとき
- 宿題や勉強をしているとき
- 家族と話をしているとき
- 学校で使用が認められていないとき
スマホを使わない時間をつくることで、目の前のことに集中しやすくなります。
ルール3 知らない人と勝手にやり取りしない
ゲームやSNSで知り合った人が、必ずしも安全な人とは限りません。
優しい言葉をかけてくる人でも、本当の名前や年齢、目的が分からないことがあります。
知らない人からメッセージが届いたときは、次のことを守りましょう。
- 自分だけで判断して会話を続けない
- 名前や住所、学校などを教えない
- 写真や動画を送らない
- 会おうと誘われても、絶対に一人で会いに行かない
- 不安なときは家族に相談する
困ったときは、相手に返事をするよりも、まず信頼できる大人に相談することが大切です。
ルール4 写真や動画を投稿する前に考える
写真や動画には、思いがけない情報が写っていることがあります。
例えば、制服、名札、家の周りの景色、学校の名前などから、住んでいる場所や通っている学校が分かってしまう場合があります。
投稿する前に、次のことを確認しましょう。
- 自分の住所や学校が分からないか
- 友達の顔が写っていないか
- 友達や家族の許可を得ているか
- 誰かを傷つける内容になっていないか
友達の写真を撮ったり、インターネットに載せたりするときは、本人の気持ちを大切にしましょう。
ルール5 ゲームの課金や買い物は家族に相談する
ゲームの中には、お金を払ってアイテムなどを購入できるものがあります。
無料で始められるゲームでも、知らないうちにお金がかかる場合があります。
「限定アイテムが手に入る」「今だけお得」と表示されても、すぐに購入してはいけません。
- お金を使う前に家族に相談する
- 家族の許可なくクレジットカードなどを使わない
- パスワードや購入のための暗証情報を勝手に使わない
- 間違えて購入したときは、すぐに家族に伝える
失敗を隠すと、問題が大きくなることがあります。困ったときは、正直に話すことが大切です。
ルール6 パスワードを大切にする
パスワードは、自分のアカウントを守るための大切な鍵です。
友達だからといって、パスワードを教えてよいわけではありません。
- パスワードを友達に教えない
- 名前や誕生日など、簡単に推測できるものを避ける
- ほかの人に勝手に使われたら、すぐに家族に相談する
- 怪しいリンクやファイルを開かない
また、ゲームやSNSで「パスワードを教えて」と言われても、教えてはいけません。
ルール7 困ったことは必ず大人に相談する
スマホを使っていると、思いがけないことが起こる場合があります。
例えば、次のようなときです。
- 友達から嫌なメッセージが届いた
- 知らない人からしつこく連絡が来る
- 写真や個人情報を送ってしまった
- 怪しいサイトを開いてしまった
- ゲームで間違えてお金を使ってしまった
こんなときは、一人で解決しようとしなくても大丈夫です。
「怒られるかもしれない」と思っても、まずは家族や信頼できる大人に相談しましょう。
早く相談することで、被害が広がるのを防ぎやすくなります。

スマホは1日何時間まで使っていいの?
「スマホは1日何時間までなら大丈夫なの?」と気になる人もいるでしょう。
スマホの適切な利用時間は、年齢や生活習慣、使い方によって異なります。すべての子どもに当てはまる、ひとつの正解があるわけではありません。
家庭では、次のことを目安に考えてみましょう。
- 十分な睡眠時間が確保できているか
- 宿題や勉強に取り組めているか
- 食事や家族との会話を大切にできているか
- 外遊びや運動の時間があるか
- スマホをやめるときに、気持ちを切り替えられるか
例えば、家庭で「平日は30分」「休日は1時間」などの目安を決める方法があります。ただし、これはあくまで家庭で話し合うための例であり、医学的な基準や、すべての子どもに適した時間を示すものではありません。
宿題や調べものなど、学習に使う時間と、動画やゲームを楽しむ時間を分けて考える方法もあります。
大切なのは、決めた時間を守りながら、毎日の生活を大切にすることです。

保護者が確認したいスマホの安全設定
家庭でルールを決めることに加えて、スマホの設定を見直すことも重要です。
子どもが自分の判断だけでは危険を避けにくい場合もあるため、保護者が安全な利用環境を整えましょう。
フィルタリングを設定する
フィルタリングは、子どもにふさわしくないウェブサイトやサービスなどへのアクセスを制限する仕組みです。
携帯電話会社のサービスや、スマートフォンの機能などを活用できます。
ただし、すべての危険を防げるわけではありません。設定を利用しながら、インターネットの安全な使い方も親子で学ぶことが大切です。
利用時間やアプリを管理する
スマートフォンには、利用時間を確認したり、使用できるアプリや時間帯を制限したりする機能があります。
例えば、次のような設定を検討しましょう。
- 夜間はスマホを使えないようにする
- アプリごとの利用時間を設定する
- アプリのインストールを保護者の承認制にする
- ゲームなどの課金を制限する
設定方法は、スマートフォンの機種やOS、契約しているサービスによって異なります。
詳しくは、こども家庭庁の「令和8年 春のあんしんネット・新学期一斉行動」で紹介されているフィルタリングやペアレンタルコントロールの情報を確認してください。
家族で定期的にルールを見直す
子どもの成長やスマホの使い方に合わせて、ルールや設定を見直しましょう。
ルールを決めたら終わりではありません。
守りにくいルールがあれば理由を話し合い、安全に使えているかを確認しながら調整していくことが大切です。

スマホのルールを守れなかったらどうする?
決めたルールを守れないこともあるかもしれません。
そんなときは、ただ叱るだけではなく、なぜ守れなかったのかを一緒に考えてみましょう。
例えば、動画を見ているうちに時間を忘れてしまったなら、利用時間を知らせる機能を設定する方法があります。
ゲームをやめられないなら、遊び始める前に終了時刻を確認したり、タイマーを使ったりする方法もあります。
大切なのは、失敗をそのままにせず、次にどうすれば守れるかを考えることです。
保護者も、子どもの話を聞きながら、必要に応じてルールを見直しましょう。
ただし、個人情報を送ってしまった、知らない人に会う約束をした、脅されているなどの危険がある場合は、時間のルールを守れなかったときとは分けて考え、まず安全の確保と被害への対応を優先してください。

親子で確認!スマホルールチェックリスト
次の項目を確認しながら、家庭で守る約束を決めてみましょう。
使い方のルール
□ スマホを使う時間と終わる時間を決める
□ 宿題や明日の準備を済ませてから使う
□ 食事中や勉強中はスマホを使わない
□ 寝る前はスマホを使わない時間をつくる
安全に使うためのルール
□ 知らない人に個人情報を教えない
□ 自分や友達の写真を勝手に投稿しない
□ 知らない人からの誘いやメッセージに注意する
□ ゲームの課金や買い物は家族に相談する
□ パスワードを友達に教えない
困ったときのルール
□ 怖いことや嫌なことがあったら大人に相談する
□ 間違った操作や失敗をしたら、すぐに家族に伝える
□ 家族と一緒にスマホの安全設定を確認する
すべてを一度に完璧に守ろうとする必要はありません。家庭で優先することを話し合い、できるところから始めてみましょう。

困ったときは一人で悩まないで
スマホやインターネットで困ったことが起きたら、自分だけで解決しようとしないでください。
家族、先生、学校の相談担当者など、信頼できる大人に相談しましょう。
家族に話しにくいときは、公的な相談窓口を利用する方法もあります。
警察相談専用電話:#9110
犯罪やトラブルについて警察に相談したいときに利用できます。緊急の事件・事故は110番です。
こどもの人権110番:0120-007-110
いじめや人権に関する悩みを相談できます。受付時間などの詳細は法務省の公式サイトで確認してください。
インターネット上の違法・有害情報に関する相談 :違法・有害情報相談センター
インターネット上のトラブルは、早めに相談することが大切です。相手から届いたメッセージや画面の記録などは、無理のない範囲で保存しておくと、状況を説明するときに役立つ場合があります。ただし、危険を感じる場合は、記録を取ることよりも安全を優先してください。

【まとめ】
スマホのルールは自分と大切な人を守る約束
スマートフォンは、正しく使えば、学習にも遊びにも役立つ便利な道具です。
しかし、使いすぎやインターネット上のトラブルによって、自分や友達が困ってしまうこともあります。
だからこそ、スマホを使う時間、個人情報の守り方、写真やメッセージの送り方、困ったときの相談先などを、あらかじめ家族で話し合っておくことが大切です。
ルールは、スマホを楽しむことを禁止するためのものではありません。安心して使い続けるための約束です。
スマホを使う前に、少し考える。困ったときは、一人で抱え込まない。
この2つを忘れずに、スマホと上手につき合っていきましょう。

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更新日:2026年10月23日